5664 ”国展”鑑賞
実は、おじゃこに行こうと言われるまで、まったく知らなかった。
「国展」は、1918年(大正7年)に設立された「国画創作協会」から始まった日本最大級の公募展だそうで、かなり歴史があるのに、他の公募展と比べると、あまり知られてないような気がするのは、自分だけだろうか。
実際、日展と二科展くらいしかしらなかったし、日本三大絵画展は、これに院展を加えたものらしい。
そもそも行くことになったきっかけは、この国展が通常入場料1000円のところ、今日に限って、無料だったから。
国立新美術館のほとんどの展示スペースが、国展のために使われている。
展示は、絵画、版画、彫刻、工芸、写真のジャンルに分かれていて、特に 1階の4分の3と2階の4分の3が絵画で占められ、とにかくものすごいボリュームだった。
作風も多岐にわたり、観ていて飽きない…が、くたびれる。
ちょっと気になったのが、特に絵画で、モチーフに”目”を使うケースが多かった気がするということだ。
ちょっと観ただけでも、次々と、目を使った作品があった。
絵そのものの良し悪しではなく、目を使ってしまうと、どうしてもそこに意識が集中してしまったり、既視感を覚えたりして、あまりいいモチーフではないなぁ…と思ってしまった。
こうしてたくさんの作品を観ていくというのも(疲れるが)、ちょっと楽しい経験だった。
もうちょっと時間を掛けて鑑賞した方がよかったかもしれない。