5320 地域✕デザイン 2018
「地域×デザイン 2018 -まちとまちをつなぐプロジェクト-」という企画展を見に行った。
実は、具体的にどんな内容なのか、よくわからずに行ってしまったし、この企画展のメッセージとして、「デザインの視点で地域を見つめ、地域の問題を解決しているプロジェクト、地域に潜在する魅力を発見し伝えているプロジェクトを紹介」…とあったのだが、けっこう難しい。
今回の企画展で10のプロジェクトが紹介されていたが、発想(=デザイン)を転換(=気付き)することで、まちを活性化させることなんだということがなんとなく伝わってきた。
特に興味深かったのはこの2つのプロジェクトだった。
山名八幡宮の取り組み(群馬県高崎市)は、目から鱗が落ちるが気がした。
たしかに、神社は、古来から「祈りの場」であるとともに、人々が集う「公共の場」としても機能してきたわけで、この安産子育て祈願の神社が、現代の家族や地域の社会問題を解決する場として機能するということは、ごくごく自然なことなのだ。神社境内に親子カフェ、発達障害児施設、子ども用スキンケアショップなどの運営などを行っているという。
ブルーシードバッグプロジェクト(熊本県熊本市)は、熊本地震の応急処置として大量に使われたブルーシートを、トートバッグにリメイクするという取り組み。
地震に被災したというネガティブな印象を「復興のたね」=「ブルーシード」と名付けた。うまいな。売上の一部は被災地に寄付される上に、縫製工場も被災地にあるという。ありふれたブルーシートが、ここまで”化ける”というのは、本当にすごい。