5202 『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展
21_21 DESIGN SIGHTで開催中の、「そこまでやるか」と思わせる作品を紹介する企画展を鑑賞。
タイトルを見てると、いったいどんな作品なんだろう?と期待が膨らむ。
「湖面を渡る100,000平方メートルの布」
「連続制作時間96時間」
「500人が入れる風船」
「テープ21,120mの床」
「長さ3,200mの彫刻」
「幅1.35m×高さ45mの教会」
「重なる1°の奇跡」
「実現不可能性99%」
最初に紹介されていたのは、自然や建物、建造物全体を梱包する数々の作品を発表してきた、クリストとジャンヌ・クロード。
イタリアのイセオ湖を舞台にした作品「フローティング・ピアーズ」について、クリスト本人が語る動画が興味深かった。
以前から、彼らの作品は知っていたが、制作過程や作品に対する思いなど、クリストの人となりや苦労などを初めて知ることができた。
お台場でも同様の作品を作ろうと、かなり詳細まで詰め、付近で営業する屋形船の組合とも交渉したものの、実現しなかったという話もあった。
日本では、安全対策をはじめとする規制が厳しかったのかもしれない。
次の展示室に入ると、かなりガランとしていた。
特に、面白かったのは、空中に浮くインスタレーション「テープ・トウキョウ02」。
ごく一般的な透明なテープだけで作られていているこの作品は、ちょっとしたアトラクションみたいで、中に入ることができる。
定員2人で、靴を脱いで入る。
透明テープの弾力が生み出す妙な浮遊感と、素材が生み出す透明感は、非日常な感じで、ちょっと楽しい。
5分の制限はあっという間だった。
他の作品も見てみたけど…
どの作品もどういうわけだか、あまり印象に残らなかったのは、どういうことだろう。
ひとつひとつ見ていくと、それなりにすごいのだけど、なぜかそのすごさが伝わってこなくて、ちょっと残念だった。
隣の建物で紹介していた「カプセルホテル」は、ある意味なんてことないものだ。
でも、ここが東京ミッドタウンで、そのど真ん中で、枕と布団付きで寝っ転がれるというのは、これまた面白い。