5811 東京都写真美術館で企画展無料鑑賞
即位の礼を記念して、今日はあちこちで公共施設が無料になった。
もともと、神奈川県立近代美術館葉山館に行こうと思ってたのだが、雨が降り続いて、こんな時に行くことはないな…と、代替案を考えて、その結果、恵比寿の東京都写真美術館に行くことにした。
2年ぶりだ。
収蔵品展「TOPコレクション イメージを読む “写真の時間”」を鑑賞。
「制作の時間」「イメージの時間」「鑑賞の時間」の3章構成で展示。
残念ながら、最後の一部を除いて、写真撮影不可だったので、早くも忘れてしまったが、どの作品もある意味わかりやすかった。
この世に写真が登場し始めたころの作品から、長時間露光、ブレといったカメラの特性を生かした作品、さまざまな市井の人々を真正面から捉えた作品、水滴の当たったガラスを通して風景を写した作品など興味深い作品が多かった。
前回来たときに見た、ユージンスミスの作品も展示されていた。
劇場を写した作品は、薄暗くちょっと古めかしい劇場にひときわスクリーンが白くなっているが、これは映画一本分の上映時間中、シャッターを開きっぱなしにして撮影されたのだという。
なるほど写真でありながら、映画1本分が凝縮されているのだ。
もうひとつの企画展「イメージの洞窟 意識の源を探る」も鑑賞。
こちらは、さらに“芸術的”な作品が多かったが、常設展も含めて、写真の見方が少し変わった気がした。
もともと写真というものは「一瞬を捉えるもの」…と思っていた。
もちろん、それはそれは間違いようがないことなのだけど、工夫次第で、時間の変化も記録できる…ということを実感させられた気がした。