3034 大地の芸術祭2010夏 鑑賞1日目

芸術・デザイン

とても全部を紹介しきれないので、なんとなく気になった作品を選んで紹介する。

まず一番最初に訪れた作品から…

[050 アスファルト・スポット] 車を走らせていたら、道の脇に、アスファルトが波打った怪しげなものがあるな…と思っただけで、通り過ぎてしまいそうになったが、これが作品だった。この暑さだから、アスファルトが柔らかくなってしまったんじゃないかと思えてしまう。じっと見ていると平衡感覚がおかしくなってしまいそう。車を乗り入れることもできるが、それは一部で、この作品の隣にちゃんとした駐車場がある。展示部分とトイレとして使われている。

[052 パッセージ] バスの停留所の規模から見たら、必要以上にたくさんのベンチ。解説によれば、70個もあって高校生の言葉が刻まれているらしい。言葉は見そびれてしまった…。

[054 境界の神話] 空き地と道路に挟まれた、ある種の“境界”に置かれた、ウズラのような、なすびのような…不思議な形をしたオブジェは公園の遊具らしい。街中に忽然とこうした作品が現れるというのは、とても面白い。

[057 3年後に向けた伝言ゲーム(10年プラン)+手作り見張り塔でずいっ~と越後妻有]

[058 時空]

[059 レイチェル・カーソンに捧ぐ~4つの小さな物語]

[062 河岸段丘] 河岸段丘が見える展望台。このあと、ダミーの身に、事件が起きる。

[060 絵画のための見晴らし小屋] 木々の間になにやら背の高い小屋が…。小さな穴がいくつか開いている。裏に回ってみると…

階段が中に続いていた。

入ってみると、1人用の椅子が置かれていて、外観から確認できた穴から入ってきた光が小屋の中を照らしている。

椅子に座って、穴から外を覗いてみると…

それは、まさに絵画そのものだった。

[061 グリーンヴィラ] 大地の芸術祭を紹介する記事の表紙やポスターにもなっている場所だが、いかんせん作品は“地上絵”なので高いところからでないと、その全貌を現地で見ることができない。ちょっと残念。

[063 光の館] 早くも“真打ち”登場といったところか。大地の芸術祭の、人気スポットのひとつ。

空を見上げたり、雲を眺めることが好きな僕にとって、空や雲に着目した作品は、とても興味深い。ジェームズ・タレルのこの作品は、似たようなコンセプトで、香川県直島や石川県金沢市でも見ることができるが、畳に寝転がりながら、空を眺めることができるのは、ここが唯一だ。

係の方に、締められた天井を開けてもらう。ゆっくりと天井(屋根)が移動して、空が表れる。

ずっと見ていると、感覚が狂ってくる。流れているのは雲ではなく、自分ではないかという錯覚だ。流れゆく雲が、まるで陸地に見えてきて、自分が空から眺めているような感覚に陥るのだ。

ずっと見ていたい気分に駆られてきたところで、別のお客さんが到着。それまでは貸し切り状態だったので、これだけゆっくりと見ることができたようだ。

去年のトリエンナーレ時には、大変な混雑だったというから、むしろ今年こうして来られたのは、ラッキーだったのかもしれない。

ここは宿泊もできるそうなので、夜にまたこの空を眺めてみたい。

[055 ベリー・スプーン]

[066 森の番人]

[068~070 節黒城跡キャンプ場A~C]

[072 庭師の巨人]

[076 KAMIKOANI] 森の中に突然現れるメルヘンチックな小屋。不思議な世界に迷い込んだような風景に出会う。写真じゃ分からないだろうが、とんでもなく暑い。そして、ここでダミーの身にも異変が…

[007 うぶすなの家] ここだけ町から少し離れたところにある。1924年建築の茅葺きの古民家を、レストラン(…というよりも食堂?)と、美術館(…というよりもギャラリー?)に改装した施設。

14時を過ぎてしまったが、ここで遅めの昼食を取ることにした。日替わりのメニューは、1000円。奇をてらった内容ではないが、地元の食材をふんだんに使っているようだ。

食事のあとは、建物内を見学。作品個々の詳しい解説がないので、ガイドブックは欠かせない。まぁ解説がなくてもそこから何かを感じ取れれば、それはそれでいいと思うけど。


[003 バタフライパビリオン]

[004 小さな家-聞き忘れのないように] 解説によれば、作者が気に入ったという小さな川の反対側にある1本の木を眺めるためだめに作られた地下室…とのこと。実際に座ってみてみたが、どの木のことを指しているのか、かなりわかりにくかった。2000年に作られた作品だから、対象となる1本の木も確実に成長し、その周囲の雑草も成長し続けているわけだから、変化は当然なのだ。

[005 石の魚たち]

[010 妻有田中文男文庫 、天の光、知の光-II、安堀雄文記念館] 見た目は、ちょっと古めの、どこにでもありそうな、町の中の公民館だが、中に入ると、建物の外観とのギャップにちょっとビックリ。

木造民家研究の第一人者である田中文男の民家調査を展示している。展示とともに、発光ダイオードを使って、本がモワーっと光るところは、とても幻想的。

2階は、安堀雄文記念館。2進法で計算するそろばんとか、永久機関、風琴を使った通信機など、かなりユニークな発明品の数々を展示。詳細な解説もあったが、時間がなくて、じっくり見学できなかったのが残念。

[039 越後妻有交流館キナーレ]

[040 火を護る螺旋の蛇]

[041 シルクの水脈]

[042 3つの門のためのネオン]

[143 翼/飛行演習装置]

[142 ミルタウン・バスストップ]

[141 イナゴハビタンボ]

[140 人 自然に再び入る]


今日走った距離、99.3km。あぁ、紹介しきれない…明日に続く…

Posted by ろん