4391 名所江戸百景「飛鳥山北の眺望」
名所江戸百景の今を訪ねる企画は、思い出したようにやってしまっているが、ふと、今こそ行かねばならないタイミングであることを思い出した。
去年の大雪のときに歩き回ったように、いま桜が咲いている、このわずかな時期こそ、見て回らなければならないタイミング…
桜と言えば…!
江戸時代からの桜の名所として知られる、東京都北区王子にある、飛鳥山へ行ってみた。

絵は、まるで鳥が見た景色のような構図になっているので、実際にまったく同じ場所からの視点で見ることはどうしても難しい。
飛鳥山を少しでも高い位置から見渡せるのは、明治通りと都電荒川線を跨ぐ歩道橋の上だった。
そして、遠くに筑波山が見えるであろう方角に向かって撮ったみた。
もちろん筑波山は見えない…かわりに、マンションかビル建設のための、巨大なクレーンが立っていた。

先日、東京でソメイヨシノが開花したばかりだが、ここ数日気温が高かったこともあり、周囲でも一気に咲き始めた感じがする。
飛鳥山もそんな感じで、場所によっては、かなり咲いているようだった。
予報では雨が降り始めるかも…ということで、あまり天気はよくなかったものの、お花見の宴会は、あちこち盛り上がっていた。

きっと150年前以上も、まったく同じような賑やかな光景だったんだろうなぁ…と、思いながら、飛鳥山を歩いて回った。

[map lat="35.751172" lng="139.737419"]
