4159 “すべらない話”から“三菱電機”へ
フジテレビのバラエティ番組「人志松本のすべらない話」が、放送開始から今年で10年という。
サイコロで選ばれた1人が、すべらない話(受ける話)を披露する…という内容は、ずっとこのままだ。
この10年間、当初から変わっていないコンセプトのなかで、ちょっと気に入っているところがある。
それは、芸人が話をする間、相づちは打っても、けっして話を遮ったり、チャチャを入れるようなことを決してしないということだ。
参加者全員で話を聞こうという姿勢は、バラエティ番組ではちょっと珍しい気がする。
これって、何かに通じるな…と思ったのは、みんなでアイディアを出し合うときに使われる手法、ブレインストーミングに、ちょっと似ているということだった。
「意見を否定しない」、「アイディアは褒める」といったところなど…。
そんな、すべらない話は、最初のころは、かなりおもしろかったものの、そうそうすべらない話があるわけでもなく、回を追うごとにつまらなくなってきた気がしてならない。
それでも、毎回見てしまっているのだけれど…
そして、今回番組を見ていて、気になったのは、番組本編ではなく…
それは、三菱電機のCMだった。
CM冒頭に現れたロゴが、まるで三菱自動車のようだったのだ。
これまで見慣れてきた三菱電機は…
調べてみると、あの青いロゴは国内用だったようだ。
ブランドロゴは、国内においては三菱グループ内での個性化を狙い「青のMITSUBISHI」を制定。海外では、知名度の高い「赤のスリーダイヤ」を使用し「MITSUBISHI」との組み合わせロゴを制定
CMで見たのは、おなじみの赤色のスリーダイヤに、英語で、Mitsubishi Electric となっているた。
国内向けだったロゴを出さず、冒頭で海外向けのロゴを出してきたということは、ナショナルブランドをやめて、国内と海外のブランドを統一した、パナソニックのような変化の表れなのだろうか?
ニュースリリースには記載があったものの、サイトには特にそうした変化はなかった…
…と、あらためてみてみたら、どんどんロゴが変わっていた。画面を更新すると、ロゴが差し替えられたのだ。

明日から7月…ということで、作業の真っ最中だったようだ。
すべらない話とはちっとも関係のない、だけど企業にとってはすべることは許されない、きわめて大事な変化に立ち会った…のかもしれない。