3562 値踏み

物思いに耽る(雑感)

LCC(格安航空会社)が、次々と運行を始めた。

価格は大きく変動があるが、場合によっては、飛行機がわずか数千円で利用できるというのは、利用者のとって、かなり魅力的なことだ。
安全性に不安がある…という話もあるが、安全基準は従来の航空会社に課せられたものと違いはなく、使用する機材(飛行機)も、あえて中古ではなく新造されたばかりのものを使っているところもある。

その一方、当然ながら、さまざまなコスト削減の取り組みをしている。そうでなければ、運賃を下げることができないのだから。

今月運行を始めたばかりの、ジェットスターは、少ない機材をやりくりしているため、一度遅れが出始めると、後続の便にどうしても影響が出てしまう。

着陸が23時までと制限のある成田空港を使用しているジェットスターは、23時までに成田空港に到着ができないと判断されると、欠航してしまうのだ。

これまでの航空会社ではちょっと考えられないことだが、これまでに考えられない運賃で利用できるのは、そうした特別な背景があるから…というのは、ちょっと考えればわかりそうなものだけど、こんなニュース(Web魚拓によるキャッシュを見ると、意外とわかっていない人も多そうだ。

 沖縄県南城市に帰省する予定だった静岡県伊東市の主婦(37)は「振り替えがないなんて想像していなかった。天候不順なら仕方ないが、航空会社の都合なのに……」と不満を口にした。沖縄県うるま市の学校職員(59)は仕事の都合上、29日の他社便を自腹で購入せざるを得なかったという。「安い航空券がとれたと喜んだのに、結局高くついた」と苦り切っていた。

自分が支払っている金額に見合ったサービスであるにも関わらず、それに納得がいかないようなのだ。

もっとも、LCCがまだ始まったばかりの形態だし、利用者も慣れるのには多少時間が掛かるだろうから、今後はこのような不満を言う人は減ってくるとは思う。

自己責任という言葉は、あまり好きではないが、こういう声を聞くと、もう少し、自分の利用するサービスや商品の、内容・品質が、価格と見合っているのかどうかくらい、意識しておくべきではないかと思う。

Posted by ろん