3037 雪国の夏を走る

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越後妻有大地の芸術祭2010夏を、3日間鑑賞(1日目2日目3日目)。その間、気になった光景を抜粋。

かまぼこ状とか急角度のついている屋根などは、とても雪国らしい光景だ。

あちこちで、小屋の中から、除雪機のメンテナンスをしていた。

まだ30度を超える残暑が続いているが、冬支度はもう始まっているのだ。

車を運転していると、遠くに、ちょっと違和感のある物が見えた。

少しずつ近づいていってみると…それは、まるでフクロウかミミズクに見える。

まっすぐ延びる道路は、ミミズクにどんどん近づく。


ただの木だった。


21日に訪れた、まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」

ここのトイレで困ったことが起きた。この建物自体もアート作品だから、トイレもちょっとデザイン的に凝っている。

トイレ全体が朱色にまとめられてとても鮮やかだ。

用事が済み、外に出ようとしたら…


出口が分からなくなったのだ。“大”用個室しかない!。たった今入ってきたばかりなのに、こんなことってあるだろうか?

冷静になって考えてみると、個室の扉と出口用の扉が同じ規格で作られているようだ。正解の出口は、真ん中の扉だった。


ふと目に留まる光景が、とても絵になる。

とにかく暑いのだけど、時折吹く風は、心地いい。

このあたりで、あちこちに広がる棚田。荒廃した棚田も出てきたようだが、大地の芸術祭がきっかけで、、ふたたび見直されているらしい。

越後松之山森の学校キョロロ(松之山)近くにある、その名も“美人林”は、あまりにもブナの立ち姿が美しいことからその名が付いたそうだ。昭和初期、木炭にするため全て伐採され、“禿げ山”となってしまったものの、その後、ブナが芽吹き保護されて現在に至るそうだ。

棚田にしても、美人林にしても、実はこれは完全なる自然ではなく、人間との共生によって生み出された景色なんだと思うと、ちょっと不思議。


清津峡トンネルで最後の鑑賞作品を鑑賞し終わったあと、事件が発覚する。

なぜかレンタカー車内の時計が20分も遅れていることに気がついたのだ。少なくとも昼くらいまでは正しい時刻を表示していたのに。帰りの越後湯沢駅を発車する新幹線の時刻に合わせて行動してきたのに、これは痛い。

もし新幹線に乗り遅れると、帰りの乗車券や特急券は無効となり、新規で買い直さなければならないからだ。

なんとかレンタカーの店に到着。本来はガソリンを満タンにして返却すべきところを距離で精算してもらうことで時間を稼ぎ、無事、予定通り新幹線に乗ることができた。デジタル時計なのに、少しずつ時間が遅れるというのはどういうことだろうか?

Posted by ろん