2719 すぐ身近にある危険
会社で、交通費精算用の銀行口座を変更したくて、Excelで作られた申請書に、銀行口座番号などの必要事項を記入(入力)した。
この申請はメールで済ますことができず、押印して紙の状態で提出しなければならない。つまり、入力した申請書を印刷することになる。
印刷しようとしたら、この申請書自体にマクロで作られた[印刷]と書かれたボタンが目に入った。
【こんなイメージ】 大変なことに… |
ふつうExcelで標準に用意された印刷機能を使うのだけれど、せっかく[印刷]ボタンがあるのだから…と、このボタンを押してみた。
すると、一瞬何か表示したかと思ったがすぐに消えてしまって、何が起きたかわからなかった。
しばらくして、大変なことが起きたことに気付いた。
印刷するプリンターの指定がないまま、“勝手に”印刷を完了してしまったのだ。それだけならまだいい。
深刻だったのは、この印刷がふだん使うプリンターに向けて行われたということだった。
実は今日はいつもとは違う事務所にいたため、ふだん使うプリンターに勝手に出力されては困るのだ。なぜなら、そこは、いまいる場所から電車を乗り継いで30分以上もかかるのだから。
このままでは、遠く離れた場所で、個人的な口座番号が晒されることになる…。
もちろん、すぐにその事務所に電話して、回収してもらった。
今回は事なきを得たが、無意識のうちに、こうして大事な情報が遠く離れた場所で印刷され、いろんな人の目に触れられてしまう…そんな危険がすぐ近くに転がっていたなんて…恐ろしい。