2189 LDの生産が全世界で終了。最終プレスは川中美幸

ビジネス・経済

レーザーディスク生産終了のニュース

久しぶりに「レーザーディスク」という言葉を聞いたと、懐かしむ人も多いと思う。初めて聞いたという人やどこかで聞いたことがあるって人もいるだろう。

もちろん、僕は“久しぶり”といった印象で、むしろ、いまだに生産が続けられていたことに、ちょっとびっくりだった。最終プレスは川中美幸だったそうだが、こういうニュースで、自分の名前が出るってのも、彼女にとっても意外なことだったのではないだろうか。

CD(コンパクトディスク)のお化けみたいな巨大な七色に光り輝く円盤を見た時には、なんだかすごい時代になったものだと感心したのを覚えている。

ただ実際にうちにあったのは、レーザーディスク(LD)ではなくVHDだった。

VHSとベータの戦いと違って、今となってはあまり知られてないかもしれないけど、「LD vs VHD」という、ビデオディスク戦争というものもあったのだ。

このVHDのディスクは、直径26cmの映像が記録された円盤がプラスチックのケースに収められている。だからLDのようにディスクは見えない。で、実際に映像を見る時は、再生機の本体にディスクを差し込むと、中身の円盤だけが再生機に吸い込まれて、ケースの中身が空になる。ケースは見終わった時まで手元にでも置いておくことになる。

連続して何枚も見るなんてことは想定されておらず、再生する度に、再生機の前までやってきては入れ替えするという、ちょっと面倒な作りになっていた。どこか牧歌的というか、のどかな感じがする。

こんな感じで再生が面倒だったせいか、LDのように光り輝いていなかったせいか、ご承知の通り、結局、ビデオディスク戦争はLDの勝利に終わる。確かにVHDは全く見かけなくなった一方で、比較的最近までLDを見かけることはあった。

ビデオディスクの覇者である、LDもいよいよ完全に過去の物となる。

Posted by ろん