7397 春の心はのどけからまし
都内のソメイヨシノの多くは満開になったところも多そうだし、朝の静かな飛鳥山公園へ行ってみることにした。
外に出ると細かい霧雨が降っていたので、いったん家に戻り天気の回復を待つ。
1時間ほどして雨が止んだので、あらためて出発。
自転車で向かった。
向かう途中の石神井川沿いには、目黒川ほどは知られていないが、見事な桜並木がある。
かなり咲いているが、以前ほどではないように見えたのは、まだ完全に満開にはなっていないということと、かなり剪定されていたせいかもしれない。
しばらく進むと、乗っていた自転車の調子がおかしいことに気づく。前輪のタイヤの空気が抜けていたのだ。
飛鳥山公園までは、まだまだ距離があるし、このまま自転車を押していくわけにもいかないし…。
仕方なく朝の時間での訪問は断念。
午後、別件で出掛けた帰りに、たまたま王子のほうへ足を延ばせそうだったので、飛鳥山公園へ立ち寄ってみた。
王子駅前から飛鳥山に上がれる斜行エレベータには長蛇の列ができていた。
そして、公園内も予想通りというかものすごい数の花見客。
在原業平の短歌「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」を意識せずにはいられない。
今朝の自分も含めて、”桜のせい”ですっかり振り回されてる感じがする。