7391 「花・flower・華 2024」
山種美術館で開催中の「花・flower・華 2024」を鑑賞。
山種美術館が収蔵する、花をモチーフとした作品の数々が紹介されている。
そもそも…花を描いた作品で伝わってくること…けっこういろいろあるなぁ…なんて思った。
自分なりに勝手に挙げてみると…
- 可憐さ
- 力強さ
- 空気
- 時間
- 季節
- 匂い
…などなど。
千住博のことばとして紹介していたコメントに注目した。
「一輪の花を見て美しいと感じるのは日本人だけではなく、世界の誰もが美しいと感じるものであり、それを日本文化を通じて示すことが真の国際貢献である」という感じのことを言っていたが、そうした感覚は、古今東西、老若男女変わらないものなのだ。
基本的に写真撮影が不可だが、今回は唯一、奥村土牛《醍醐》だけが許されていた。
東京はまだ開花したばかりだが、満開の桜が美しい。
他にちょっと気になった作品を挙げてみると…
稗田一穂《惜春》
舞い散る桜の花びらの下の月が幻想的。
長谷川雅也《唯》
美しい緑の世界のなかで咲くあじさい。この色は、先日も見た孔雀石のもの?
田能村直入《百花》
これでもかと盛り込まれたたくさんの花々は、非常に丁寧に描かれている。これが描かれたのが明治2年というのがちょっと意外。
竹内栖鳳《梅園》
紙に金属の砂子を漉き込んだ銀潜紙(ぎんせんし)と呼ばれる特殊な紙を使っていて、独特な輝きを持った背景になっている。
ひと通り鑑賞後、1階にある「Cafe 椿」へ。
展示されている作品にちなんだ和菓子展示されている作品にちなんだ和菓子を注文する。
見た目にも実際の味も良かったが、写真だけがピンぼけになってしまったのが、とても残念。