7302 【特別展】癒やしの日本美術
山種美術館で開催中の【特別展】癒やしの日本美術―ほのぼの若冲・なごみの土牛―を鑑賞。
第1章 江戸時代の「ゆるかわ」若冲·芦雪
第2章 癒やしの風景・心地よい音
第3章 かわいい動物・愛しい子ども・ 親しい人との時間
第4章 心が解き放たれる絵画
…と4章構成となっていて、タイトルでは伊藤若冲と奥村土牛が目立つが、実際には彼ら以外にも多くの作品が紹介されている。
いわゆる“ゆるかわ”という概念は、江戸時代時代には確立していたのかもしれない。
この作品を見た当時に観た人たちは、どんな感想を持ったのだろう。
今回、いろいろと鑑賞していて思ったのは、伊藤 若冲《鶏図》や、下田 義寛《白暈》(はくうん)など、動物を真正面に描くと、突然、妙に緩く感じるのは、なぜなのだろう。
今回、唯一撮影可能だった、長沢 芦雪《菊花子犬図》は、これぞ“ゆるかわ日本画”の傑作と思いたくなる作品だ。
つぶらな目、締まりのない口元などの表情もいいが、印象的なのは、ぷりぷりとしたお尻。
おそらく子犬の魅力を知り尽くしていなければ決して描けないと思う。
実は、今回美術館到着直後に、コンタクトレンズで問題が起きてしまい、あまり落ち着いて鑑賞できかかったのが、ちょっと残念。