7267 特別展「1909 現代名家百幅画会」

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特別展「1909 現代名家百幅画会」
特別展「1909 現代名家百幅画会」

日本橋高島屋で開催中の「1909 現代名家百幅画会」を鑑賞してきた。いまから遡ること114年前。

1909年(明治42年)冬に、京都・大阪・東京の高島屋各店で「現代名家百幅画会」が開催された。

これは、当時の著名画家100人に同じサイズの日本画の新作を依頼してそれを一堂に紹介する、高島屋初の展覧会だったそうだ。

同じ大きさ同じ表装の掛け軸で、新進気鋭から大御所まで、まったく同じ条件で勝負するというのは、なかなかおもしろい。

100点もあると、”象と並んだ美人画”のような独特な作品もあっておもしろい。

100年前と同じ配置で展示
100年前と同じ配置で展示
なかなかユニークな作品も…
なかなかユニークな作品も…

無料で観させてもらえているのだから、ありがたいのだけど、再現した100点の作品のパネルが、ちょっと小さめなのは残念だった。作品の構図とか雰囲気は伝わってくるが、パネルのサイズが小さめなので、”鑑賞”するという感じではない。

実物の作品としては、この100点のなかから、近年発見された3点と、現代名家百幅画会の際に特別陳列されいていた竹内栖鳳《アレ夕立に》が展示されていた。

ちなみに、これまで山種美術館などでよく観て来た竹内栖鳳は、かつて高島屋の画室に勤務し、染織品の下絵を描いていたのだそうだ。