7390 「博物館でお花見を」
今日は、上野にある東京国立博物館へ。
「博物館でお花見を」をテーマに、桜をモチーフにした収蔵品を紹介する企画をやっている。
どこに行っても外国人観光客の姿を見掛けるが、ここ“トーハク”もかなりの外国人たちでいっぱいだ。
まずは、桜とは関係ないが、非常に珍しい猿をかたどった埴輪が展示されていた。妙になんとも言えない表情の猿の埴輪は、重要文化財に指定されていた。
トーハクは広い。できるだけテンポよく鑑賞していかないと、見切れない。
テーマとなっている「博物館でお花見を」で紹介されている作品を中心に見ていく。
非常に古くから桜が好まれてきたことがわかる。
いろいろと気になる作品はあったが…
《犬追物図屏風》江戸時代(17世紀)これを見て「犬が矢で撃たれてひどい!」…と思ったが、傷つけない細工をした矢を使う「犬追物」という伝統競技だそう。
でも撃たれるのだから、やっぱりひどいが、解説にあるように競技自体より、走り回る子ども、着飾った女性たちなどの周囲の見物人たちの豊かな風俗描写がみどころだった。
《鼠草子》江戸時代(18世紀)これは以前も見ている。このときは、子年にちなんだ展示の時だったが、今回はところどころに満開の桜が登場することから展示されることになったのだろう。
何度見ても、妙というかユーモラスというか、楽しい。
《不動明王立像》平安時代(11世紀)これのどこが春なのだろう…と思ったら…
この像はサクラが使われているということで、珍しいらしい。
ところどころに、こんな黒電話が置いてある。
おそらく博物館の内線として使われているのだろうけど、具体的な用途は不明。
壁のタイル地の装飾と合わせて、歴史を感じさせる。
今日は「博物館でお花見を」にあわせて、中庭へ出られるようになっているようだ。
東京のソメイヨシノの開花は昨日だったので、まだほとんど咲いていないが、天気がいいので外で過ごすのもいい感じ。
すると突然、建物のほうから金属のきしむ音が聞こえてきた。
よく見ると窓のシャッターが開き始めた。
かなり古い建物だが、すべての窓がシャッターなのは、建造時の当初からということではないと思うが、なじんでいるのもちょっと不思議。
たしか前回もそうだったが、結局全部見切れないのだ。そして後半の最後のほうは、かなりすっ飛ばして鑑賞せざるを得なくなってしまった。
外に出ると、特別展「中尊寺金色堂」で並ぶ人たちの行列があった。
1時間待ちくらいのようだ。
そして、上野公園ではまだ咲いていない桜の”花見”をする人たち。