7337 進化する無人店舗販売
品川駅構内に「TTG-SENSE SHELF」という期間限定の無人販売店舗のデモンストレーションが行われていると聞いて見に行ってみた。朝の通勤時間帯、混雑している品川駅の構内の目立つところに、これまた目立つ緑色のパーティションで区切られたコーナーがそれだとすぐにわかった。
カメラやセンサー検知した情報をAI(人工知能)で処理し、客の商品選択から購入(決済)まで、完全無人で実現できる仕組みだ。
カルビー、靴下屋、東京ばな奈の3つにレジが分かれている。せっかくだから、カルビーでお菓子を買うことにする。
おもしろいのは商品を手に取ると「商品を手に取っていただき、ありがとうございます」と自動音声が流れるところ。
万引き防止のためだろうが、万引きする気のない利用者にとっても、きちんとセンサーが反応してくれているという安心感もある気がする。
棚から商品を2種類取ってレジに持っていくだけで、商品が特定されていることがわかる。
問題はないので、このまま購入に進む。
交通系電子マネーやQRコード、クレジットカードなどで決済ができる。
「お買い上げいただき、ありがとうございます」という自動音声が流れて、購入は完了となる。
バーコードを読み込ませる手間がないぶんだけ、最近のコンビニのセルフレジよりも格段に簡単だ。今回試しに買ってみた感じでは、まったく滞るところがなく、きわめてスムーズだった。
以前、赤羽駅のホームで完全無人販売の実証実験を見に行ったことがあったが、このときは問題がありそうだなぁ…という印象が残ったから、それからずいぶんと進化したことが実感できた。
そう遠くない将来に、こうした販売方法がふつうに見られるようになるかもしれない。