7327 2つのさよなら
船の科学館の本館が2月より解体されるというニュースを聞いていたが、また、それとは別に、船の科学館までの路線バスが2月いっぱいで廃止になるというニュースも聞いたので、あわせて見てみようと思って、大井町駅にやってきた。
大井町駅へは何度か来たことがあるが、ここからバスに乗ることがなく乗り場を意識してこなかったこともあって、少し乗り場に迷ってしまった。
”大井町駅東口”が始発だと思い込んでいたが、すぐには見つからず、実際は”大井町駅西口”が始発で、次の停留所が”大井町駅東口”だったのだ。
結局到着したのは、発車直前になってしまった。少し早めに来てよかった。
すでにお客さんは、十数名ほど乗車していた。想像以上にお客さんが多い。
廃止の案内はかなり小さめで、こんなのでちゃんと伝わるのかと心配になる。
このバスは、”東京国際クルーズターミナル駅前”が最遠だが、行先は”大井町駅西口”で”循環”バスとなっている。
大井町駅東口や青物横丁駅からも乗車があって、立ち客も出るほどだ。
止まる停留所の数は少なく、ほどなくして、東京港トンネルに入った。
一般道ができる前は、隣の首都高速を通っていたらしい。
そしてこのトンネルに来るのは、4年半ぶりだ。
このトンネルの開通記念イベントに来ていたのを思い出した。
バスは、フジテレビや、東京テレポート駅などに停車してそれぞれでお客さんは降りていく。朝の時間帯だからか、乗車する人はいない。
唯一、テレコムセンター駅前から1名の乗車があって、東京国際クルーズターミナル駅前で降りなかったので、この時間帯でも、循環バスとしての機能を果たしていることが分かった。
定刻より1分ほど遅れたが、東京国際クルーズターミナル駅前に到着。
以前は、船の科学館だったが、駅名が変わったことにあわせて、停留所名も変わったようだ。
昨日まで、別館や屋外展示場が公開されていたが、すでに立入禁止状態となっていた。もうちょっと近くまで行けるかなと思ったので、ちょっと残念。
それでも、こうして見慣れた建物が、もうすぐなくなってしまうことの寂しさを実感する。
あらためて見ると、本当に船に見えてくる。
建設から50年で老朽化が進んだということだから仕方がないという気もするが、なんだか寂しい。博物館の活動は継続するということで、あらためて博物館は作られるらしいが、同じ場所とは限らないようだし、もうこんな特徴的な形になることはないような気がする。