7313 町田市中学校美術作品展
今日は町田国際版画美術館へ。
まず鑑賞したのは…著名作家の作品ではなく…「第37回 町田市公立小中学校作品展」で、今日は「中学校美術作品展」へ。
展示されている作品は、ごくふつうの中学生によるものだから、それなりに雑な部分はあるのだけど、どれも特徴をとらえていたり、着眼点が面白かったりと、とても上手だ。
昨年も同じくらいの時期に鑑賞しにきているが、このときは、小学生の作品なので、直接の比較はできないけど、それでも明らかに「変わった」と思ったのは、マスク姿の自画像が1枚もなかったということだった。
記憶が曖昧なところもあるが、かつて自分が受けた美術の授業と比べると、かなりいろいろなジャンルを学んでいることがわかる。
沈金や螺鈿、サンドブラストなど、かなり手の込んだ手法や、定番のポスターやデッサンだけでなく、パッケージデザインとか、漢字をモチーフにした絵文字といった、変わった切り口もあって、楽しく学べそうだと思った。
中学1年生の描く「好きな有名人(似顔絵)」は、どれも特徴をとらえていていたと思ったのと、彼らの考える有名人の選択がとても興味深い。
後半の「新収蔵作品展 Present for You わたしからあなたへ/みんなから未来へ」では、新たに収蔵された作品のなかから主な作品約100点が紹介されていた。
なかでもドイツ出身の版画家ヨルク・シュマイサーの作品が多く紹介されていた。
「彼女は老いていく」という作品では、同じ版に加筆して、画中の女性が老いていく過程を表現している。
版に繰り返し手を加えられるという銅版画の特徴を生かしているのだ。
無料ながらいろいろと楽しむことができた。