7271 特別展「日本の近現代建築家たち」

博物館・展覧会,建築・都市

今日は定期的な目の検査のため仕事は休み。

午前中の検査を終え、午後からは病院近くの文化庁国立近現代建築資料館へ。

日本の近現代建築に関連した図面やスケッチなどを収蔵してきた資料館で、いま開館10周年なのだそうだ。

それを記念した特別展が「日本の近現代建築家たち」というもので、日本の近現代建築をけん引した、前川國男や丹下健三、安藤忠雄など著名な建築家にまつわる収蔵品が紹介されている。

日本の近現代建築家たち
日本の近現代建築家たち
訪問は2度目かな?
訪問は2度目かな?
ひととおり展示を見たところで、14時からのガイドツアーの時間になったので、参加することにした。

ちなみに、もともとこの特別展に来るきっかけになったおじゃこは、先に帰宅。

今回、案内してくださった方は、お話の途中で隈研吾と同級生だったというお話があった。

あとから調べたら、この特別展のキュレーションをされ東京都市大学の名誉教授をされた方だった。

旧東京中央郵便局の図面
旧東京中央郵便局の図面

まずは、吉田鉄郎が設計した東京中央郵便局(現在のKITTE丸の内)の紹介。

現代建築らしいコンクリートを用いながら、あえて左右対称の伝統的なデザインを持ち込むことで、見事に融合させた作品…とのお話。

国立京都国際会館のコンペ
国立京都国際会館のコンペ

国立京都国際会館は、初の公開設計競技方式(コンペ)が行われた。

多くの建築家が挑戦し、菊竹清訓案も評価されたそうだが、大会議場が最上階にあって動線上の問題から、大谷幸夫案が採用されたようだ。

最高裁判所のコンペ
最高裁判所のコンペ

最高裁判所のコンペでの注目は、大法廷をどこに置くかという点というところが興味深かった。

ホールの延長線上に大法廷があったり、中心ではなところにあったり、高層化して7階に置いたり…と、建築家の個性が垣間見える。

新宿西口計画の資料
新宿西口計画の資料

坂倉準三の新宿西口計画では、いかに広い空間を設けるかという点を工夫したとされ、換気筒の位置をめぐってかなりの検討がされたという。

隣接する小田急百貨店と一体化した設計がなされている。

こうして体系的に建築を学ぶ機会はあまりないので、今日は貴重な経験となった。

Posted by ろん