4066 ちょっとだけ常盤台界隈を歩く

建築・都市

所用があって、東京都板橋区常盤台にやってきた。

玄関口となる東武東上線ときわ台駅は、池袋駅から5つ目。

駅舎は1935年(昭和10年の開業時のものが現在もそのまま使われている。でも駅前は、つまらない商業ビルやマンションが建ち並んでしまっている。
東武東上線ときわ台駅 つまらない駅前

このときわ台駅を中心に、1936年(昭和11年)から1938年(昭和13年)にかけて、常盤台住宅地が作られた。
ちょっとした建物に歴史を感じる東京都大田区田園調布の街並みを参考にしたといわれていることから比較されることが多い。

しかし、諸般の理由から、田園調布のような成功を収めることはできなかった。

駅前は残念な感じになってしまってるが、少し歩くと昭和初期の雰囲気を持つ建物を見つけることができる(違うかもしれないけど)。

建物の高さが制限され、空が広く感じられる。

常盤台と言えば?クルドサック

単なる行き止まりではなく、ロータリーとなっている。通り抜ける車を生じさせな一方で、車の流れをスムーズにすることができるメリットがある。
道路の奥は… クルドサック

狭い道だけど中央分離帯それほど広くない通りでも、中央分離帯があって、そこに小さくも木が植えられているところに、ゆとりを感じさせる。

右手に、これまた古さを感じさせる木造の建物が見える。

 

歴史を感じさせる雰囲気

かなり古そうな幼稚園。

入口に来歴が書かれていたので、読んでみる。板橋区の文化財指定キャッシュ)を受けているようだ。

当然、この常盤台住宅地が作られたころからある幼稚園だと思っていたら、そうではなかった。

たしかに、1936年(昭和11年)常盤台住宅地の分譲開始にあわせて作られた学校だったが、帝都学園“女学校”として設立され、その後は高等女学校だったようだ。しかし火事により焼失し、学校は廃止されてしまうが、1951年(昭和26年)に帝都幼稚園として再出発したそうだ。

建物自体は、焼失を免れた女学校時代のものなので、とても古い。

門柱もいい感じ

門柱も古いと思ったら、これは1964年(昭和39年)に卒業生によって寄贈されたものというから、想像していたのとはちょっと違った。

昭和初期の特徴を持つ ずっと残って欲しい建物

まぁ、古いからいいってものではないのだけど、勝手なイメージは禁物だと思い知らされた気分。

でも、この付近は、歩けばいろいろとおもしろいものが見つかりそうなので、また機会があれば訪れてみたい。

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Posted by ろん