サイン、小サイン、探訪記/中西 あきこ
- サイン、小サイン、探訪記 鉄道文字の探究者、サインの奥深い世界に出会う
- 中西 あきこ
- イカロス出版 (2023/9/29)
さまざまな切り口で、駅などの鉄道施設で見られる、文字やサインなどを紹介している。
路線の起点を示す「0キロポスト」も、そっけないものから、モニュメントのようなものまでさまざまだったり、案内表示で使われているピクトグラムも、鉄道ならではのものが使われていたりする。
僕も気になってときどき写真を撮ってたりする。
鉄道で使われているサインは、実に見どころが多いのだ。
当然ながらサインの多くは、利用者に伝えたいことがあるからこそ作られているはずで、その伝えたいことを、いかにスムーズに確実に、必要なタイミングで届けるかが、もっとも大切なこととなる。
こうしたサインにどんな思いを込めているのか、ふだんはまず知ることができない、サインを作っている人たちへのインタビューはとても興味深いく、熱い思いが伝わってきた。
いま自分が目にするサインができあがるまでは、さまざまな思考錯誤を繰り返していることがよくわかる。
昨今は、経費削減やスマートフォンの普及などによって、有人改札や窓口などの閉鎖、時刻表や時計までも撤去が進んでいる。
これまで当たり前…いや、なくなってしまうことなんてないとすら思われていたさまざまな設備が駅から消えている。
駅のサインもこれからその役割が変わってくるかもしれない。