7237 13万円
10年ほど前、立山黒部アルペンルートにある「黒部ダム」が自分のなかでブームとなっていた時期があって、それまで1度も行ったことがなかったのに、その年だけで2度も行っていたことがある。
1回目は、2012年8月に立山黒部アルペンルートを信濃大町から立山に向かうルートをたどる旅で、2回目は同じ年の11月、当時関西電力が募集していた欅平から黒部ダムへ向かう見学ツアーの抽選に申し込んで参加したときだった。
この2回目にたどったコースが“一般開放”されることとなり、このたび参考価格として基本コースが13万円ということが発表された。
いくつかコースがあって、前泊する場合やルートによっては、さらに高額になるらしい。
これまでは、宿泊は別としても“無料”だったことを考えると、いろいろ考えさせられる金額ではある。
たしかに、いま振り返っても、あれはとても貴重な体験だったと思えるし、現在でも危険な箇所を安全に見学できるような配慮をするのにもコストはかかるとは思う。
でも、これまで抽選とはいえ比較的気軽に触れられたところが、ひとり最低13万円ともなれば、たとえば”家族で参加”というのはかなり難しいだろう。
技術や歴史などを理解してもらうというという方針から、観光という方針に”舵を切った”ということであれば、これはやむを得ないことなのかもしれない。