7193 「透明○PACHINKO」in SHIBAURA HOUSE
台湾のリサイクルガラス最大手の「春池ガラス」が、日本で初めてポップアップイベント「透明○PACHINKO」を開催しているということで、ちょっと見てきた。
場所は田町駅からちょっと歩いた「SHIBAURA HOUSE」というところで、ここは、建築家・妹島和世設計の全面ガラス張りの建物だ。
「春池ガラス」は、台湾国内の廃棄ガラスの実に50%〜70%を回収して、それを原料として製品の製造も行っているという。
本イベントのタイトル「透明○PACHINKO」のとおり、来場者自身がPACHINKO玉のように会場内を行き来しながら、さまざまな春池ガラスのガラス製品に触れられる…ということだったが、もう少し、それぞれに解説というか、付加的な情報が欲しかったところだ。
どの製品も、おそらくリサイクルガラスによって作られていたり、製品化するまでにさまざまな試行錯誤などがあったに違いないが、そのあたりをもっと見せてもらえたらと思った。
今回のイベントに関連して、いろいろ調べてみると、なかなか興味深い記事を見つけた。ガラスの回収率については日本がトップクラスかと思ったらそうでもなくて、70%くらいなのだそうだ。
しかし、台湾は、1位のスウェーデンの99%に次ぐ、92%で世界第2位という。
どんだけスウェーデンはすごいんだよ…とも思ったが、少なくとも台湾は、日本よりはるかに進んでいるのだ。
また、記事のなかで、春池ガラスの代表が「循環型経済を“ゴミの分別回収”のことだと勘違いしている消費者が多いのですが、それは単なるステップの一つに過ぎません。“循環型経済”において最も重要なのは、ゴミが回収された後、リサイクルによって回収前よりも価値を高めることです」と言っていたことが印象的だった。
当然と言えば当然なのだけど、意外とそうした意識をより強く持つかどうかによっても、成果が大きく変わってくるかもしれない。