7156 六本木五丁目西地区市街地再開発
ちょっと前に、”第2六本木ヒルズ”とも呼ばれている「六本木五丁目西地区市街地再開発」の計画が明らかになった。
今年開業する「麻布台ヒルズ」もそうだったが、大規模な開発が始まる前の風景は、必ず見ておきたいと思っている。
当然、このプロジェクトも見ておきたいと思っていたので、から、ふと思い出した今日行ってみた。
おそらく今後数年間にわたって、ときどき見に行くことになる、記念すべき?初訪問だ。
おなじみのまずはおなじみの六本木の交差点。
ここから再開発の現場がよく見える。
まだまだふつうに営業しているビルばかり。意識しなければ、ここが遠くない将来取り壊しがはじまる再開発地域であることはわからない。
六本木ロアビルは、耐震強度不足で倒壊の恐れがあるとして東京都から実名で指摘のあったビル。指摘されたのは、5年も前のことだけど、まだわずかにテナントが入っていた。
このビルを検索すると、いろいろなエピソードが出てきて興味深い。
このビルが再開発地域のもっとも北東寄りの端となる。
ビルの裏手に回ると、広大な駐車場やレンタカーの営業所などがあって、さらに進むと、緑豊かな場所があった。
調べてみると、日本銀行鳥居坂別館とあった。
部外者にはまったく縁のない場所だ。
さらに行くと、六本木ミュージアムなんてところもあって、知らない(縁のなかった)ところが続く。
前川國男、坂倉準三、吉村順三の共同設計で知られる、国際文化会館は、ここにあったのか…。再開発地域にあるが、当然ここは、このまま維持されることになるだろう。
さらに行くと坂があって、その坂が「鳥居坂」。坂に沿って何棟かマンションがあるが、ここも取り壊されることになる。
本当に規模の大きい再開発だ。
坂を下りてから、歩いてきたところを見上げると、”ヒルズ”と呼んでもよさそうな高台だから、やっぱりここも〇〇ヒルズと呼ばれるようになるのだろうか。
小さな雑居ビルを並ぶ先に、先ほど歩き始めた六本木の交差点がある。再開発計画地をぐるりと回ってきた。
取り壊しの対象のなかに、戸建て住宅が少なかったせいか、麻布台ヒルズの再開発前に感じた寂しさみたいなものはなかった。