7049 江戸絵画お絵かき教室
今日は府中市美術館で開催中の企画展「江戸絵画お絵かき教室」を鑑賞。
以前、千葉市美術館で鑑賞した亜欧堂田善の作品のように、江戸時代から遠近法を駆使した本格的な油絵があったのも驚きだったが、今回のような愛くるしい、雀や子犬が描かれていたというのも、興味深い。
残念ながら写真撮影は不可。気になった作品の名前だけチェックしてみた。
長澤蘆雪や師匠の円山応挙の作品は、現代の感覚にとても近い描かれ方をしている気がする。
長澤蘆雪《躑躅群雀図》(参考)
…たくさんの雀が描かれているが、どうしても正面を向く雀と目が合ってしまう。
円山応挙《狗子図屛風》
長澤蘆雪《狗子図》
…解説にもあったが、師匠と弟子でそれぞれ目の描き方に、こんな感じで個性が出ているという。
可愛らしさの感じ方は時代で変わらない、普遍的なものなのだろうか?
長澤蘆雪《富士見西行図》
…縦に長い掛け軸をうまく活用しているところが、とても面白いと思った。
そして、印象に残る作品は、やはり徳川家光の兎図だろう。
これまで写真などは見たことがあるが、実物は初めてだった。
大きな掛け軸の下のほうに、描かれた兎。
このバランスの悪さに、何か得体のしれない意図がありそうだし、真っ黒に塗りつぶされた目玉からは、“闇”を感じずにはいられない。
企画展を出ると、作品展示とともに紹介されていた、動物や人物の描き方について、お手本に合わせて、実際に描いてみることができるコーナーがあった。
けっこうな人たちが、チャレンジしていたのがちょっと意外だった。
自分も試してみたいとは思うのだけど、思うように描けないことがストレスに感じそうで、踏み出せない。
こういうのも性格だろうな…と思った。