6995 企画展「動物会議 緊急大集合!」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の企画展「動物会議 緊急大集合!」を鑑賞。

会場風景…手前の子どいてくれなかった…
会場風景…手前の子どいてくれなかった…
撮影自由なのは嬉しい
撮影自由なのは嬉しい
これは、ドイツの詩人・作家であるエーリッヒ・ケストナーの絵本「動物会議」にインスピレーションを受けて企画されたという。

「人間には任せておけない!子どもたちのために、戦争のない世界をつくろう!」 と世界中の動物たちが立ち上がる物語だそうだ。

70年以上も前の作品でありながら、現在に通じる内容だが、これはけっして喜ばしいことではなく、70年以上経っても、まったく人間は変わらないということを意味している。

葛西薫《夏の愛。Suntory Whiskyの贈りもの》
葛西薫《夏の愛。Suntory Whiskyの贈りもの》
浅葉克己《船橋西武「おーい、何が始まるんだ。11月?日。」》
浅葉克己《船橋西武「おーい、何が始まるんだ。11月?日。」》

 

絵本「動物会議」に通じるような、“社会批評”する動物たちのポスター120点が紹介されている。

作者は、日本を代表するグラフィックデザイナー、アートディレクター、アーティストたちで、有名な人たちばかりだ。

永井一史《としまえんに、うまい話がやってくる!!(鴨が葱を背負ってくる)》
永井一史《としまえんに、うまい話がやってくる!!(鴨が葱を背負ってくる)》
野田凪《中国線大増便で、ラクになったので、目のクマがすっかりとれたパンダ》
野田凪《中国線大増便で、ラクになったので、目のクマがすっかりとれたパンダ》
木村恒久《”日常的風景”遺伝子を操作するクローンの羊たち》
木村恒久《”日常的風景”遺伝子を操作するクローンの羊たち》

ずいぶん前に見たことがあったり、初見で上手いなぁ…と考えさせられるポスターもいくつもあって、おもしろかった。

動物は言葉をしゃべらないけど、ときにはヒト以上に雄弁に語ることもできる…そんな感じがした。

としまえんはなくなってしまったし、船橋西武(2018年2月に閉店)のためだけのポスターが用意されていたり、国際線を積極的に展開していたANAを象徴していたり…と、動物とは直接関係がないけど、時代を感じさせるものも多かった。

Posted by ろん