1833 ハウス オブ シセイドウ

芸術・デザイン

大阪から帰ってきて早々だけれど、お昼ごろから銀座へ。
「ハウス オブ シセイドウ」で開催中の「KARAKUSAの森 トード・ボーンチェ、唐草と出会う」という企画展に行ってきた。(企画展は3/19まででおしまい)

唐草にこれほどのこだわりがあったとは…

そもそも「ハウス オブ シセイドウ」自体も知らなかったのだが、ここは資生堂の本社ビルなのだそうで、資生堂の企業博物館みたいなものかな。でもそれは単なる宣伝という内容にとどまらない。銀座で創業した資生堂の歴史は長く、それはすなわち日本の流行の最先端であり続けた銀座の歴史であり、化粧品そのものの歴史と重なっている。だからここで紹介されている情報は大変重要でかつ貴重なものばかりなのだ。

今回の企画展は“資生堂のデザインの源である唐草”(パンフレットより)をテーマにして、フランスの芸術家トード・ボーンチェによる作品と、資生堂がこだわり続けた唐草文様があしらわれたパンフレットや商品などを紹介している。

今回ような機会があるまで、資生堂がここまで唐草文様に“こだわり”を持っているとは知らなかった。確かに言われてみれば、社章を見ると唐草があしらわれている。

ライブラリ、データベースコーナー(もしかして撮影禁止?)

企画展以外のアーカイブ、ライブラリー、データベースコーナーでは、資生堂の持つ膨大な資料を検索することができる。データベースコーナーは資生堂が制作した過去のテレビCMを、さまざまな検索条件で抽出して見られて、かなり懐かしい。

すべて無料で過ごせるのもいいし、全体的にとても落ち着いた雰囲気で過ごせるのもいい。目が行き届いていると言ったらいいだろうか、トイレはきれいだし、受付のお姉さんの所作も無駄がなくきちんとした教育を受けているような印象を持った。さすが資生堂だけあって、企業イメージをとても大切にしているのだろう。

ファッションやデザインなどに興味がある方はもちろん、特にそうした興味がなくても、無料なので銀座に足を運んだときにはついでに寄るっていうのでもいいと思う。

Posted by ろん