6634 企画展「季節をめぐり、自然と遊ぶ」

かなり久しぶりに、虎ノ門にある大倉集古館へ。
2014年から5年もの改修工事を経ての、2019年のリニューアルオープンからは初めてだ。
今回の企画展「季節をめぐり、自然と遊ぶ~花鳥・山水の世界~」は、大倉集古館が収蔵する絵画や工芸品のうち、江戸時代の日本と中国の自然を描いた作品を中心に展示されているようだ。
受付で、双眼鏡か単眼鏡が借りることができた。
記憶している限りでは、美術展で借りたのは初めてだ。
作品が目の前にあるんだから、わざわざレンズを通して見ることもないかな…と思ったが、実際に見てみるとまったく違った。

まるでエンボスのような立体感のあったり、パッと見ただけでは見落としてしまいそうな鳥や昆虫、人などが描かれていたりするが、双眼鏡を使うことでそれが生き生きと見えてくる。
屏風などではその1枚に、時間の経過や変化などが盛り込まれていることがあるが、双眼鏡で順を追って見ていくことで、作者が描きたかったことが見えくるような気がしたし、描かれている“ドラマ”を見ているような感じだった。
残念ながら、すべて写真撮影不可だったが、双眼鏡を使うという、いままであまり意識したことのない楽しみ方を見つけられたのはよかった。
今度は、自分で双眼鏡か単眼鏡でも用意してみようかな…と思う。
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