6969 町田市小学校図画工作展
町田市立国際版画美術館へ行ってきた。
開催中の「新収蔵作品展」を鑑賞するためだったが、その前に同時開催中の「町田市小学校図画工作展」の展示を通り抜けないと観られない順番になっていた。

小学生“らしい”作品のなかに、かなり上手で目を惹く作品も多くあった。
最初見たとき、タイトルといい、作品の内容といい「すごい発想だなぁ…」とちょっとビックリしたもののあった。
”しぜんモンスター”なんて、環境破壊を続ける人類に警鐘を鳴らすようなタイトルと水彩画のにじみを生かした絵が”モンスター感”を出しているな…と思ったら、あとから、”〇〇モンスター”という似たような作品がいくつも出てきた。
どうやら“テンプレート”のような感じで、ある程度の体裁が決められてその範囲内で描くということが行われているようだ。


当時は、そんな感じで悩むこと自体も勉強なのかな…とも思ったが、描き始めるまでにものすごく時間を取られて、絵を描く時間が少なくなってしまったこともあったのも事実。

だから、こうしてある程度決めてもらえると、絵を描くこと自体に専念できるのはいいとは思うが、“おもしろさ”には欠ける気がした。
しかし! こうした“テンプレート”があったとしても自分なりに変えてしまう小学生がいるということもわかった。
たとえば「はらぺこあおむし」のような“テンプレート”の作品が並ぶなかで「ふとっちょあおむし」(小1男子)を描くなんてすごいと思う。
自分なりのオリジナリティを出す方法はいくらでもあるのかもしれない。
ほかにも…タイトルにも注目。
「うごくこうちゃのおふろやさん」(小3女子)
「うちゅうの中におじさんロボット」(小4女子)
「BMW、それが僕のお気に入り。」(小5男子)
「つかれとやる気の境目」(小6女子)
特徴をよく捉えている。


また、畳んだ傘を描いた絵や、これは”テンプレート”だけど化石や骨を描いた作品など、かなり特徴を捉えていて、これもよく描けてると感心してしまった。

そして・・・
なかには、マスク姿の自画像?もあって、まさに今の時代をとらえた作品もあって、いろいろ考えさせられた。