5950 それは本当にに必要か。@ギャラリー間
かなり久しぶりに、乃木坂にある「ギャラリー間」へ。


若手建築家ユニット 増田信吾+大坪克亘の個展「それは本当に必要か。」を鑑賞。
どんな内容なのかよくわからないまま見に行く途中、展覧会の内容をサイトで確認すると…
たった1枚の住宅の塀から設計活動を始めたふたりは、その後、初期の代表作「躯体の窓」や「第32回吉岡賞」を受賞した「リビングプール」により高い評価を受け、建築界の注目を集めました。
彼らは、敷地のなかで「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目し、大胆な解決方法を提示します。その際、そこで営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」をおこない、場に大きく寄与する対象を見極めて設計すべき「計画」へと導いて行きます。その行為からは、恣意的なものを排除して客観的に対象と向き合おうとする、ふたりの設計に対する純粋な姿勢がうかがえます。
その過程を経ているからこそ、周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える彼らの建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が違って見えるような新鮮な感動を与えてくれるのです。
…とあって、わかるようで、正直よくわからかった。
模型と壁に描かれた絵と解説による展示で、撮影は自由だ。
床が高くなると必然的に視線は地面に向くが、あえて床を地面まで落とすことで視線が上に向く<リビングプール>



商店街沿いにあった10階建病院をオフィスビルに用途変更するにあたって、植栽の地盤を建物の2階まで引き上げることで、1階に植栽の影によって暗がりを弱めたという<goodoffie品川>
このあたりは、解説と模型でなんとなく分かったのだけど、他の作品は、わかりそうでわからないもどかしさがあった。
模型が作品と周囲の建物に完全に溶け込んでしまっていて、一瞬どれが作品なのかわからない…なんてこともあった。
全体的に、なんとなくわかりそうでわからない…という感じだ。


「それは本当にに必要か。」というタイトルに対応したメッセージがわかりにく気がした。
観る人が観れば、より理解できるのかもしれないが、僕には難しかった。
とても興味深い気がしてならないだけに、やっぱりもどかしさを感じる。