6963 本当の理由は見えないところに?
鳥取県倉吉市の小学校2校の統合にともなう新校名問題は、大騒動の結果、結局、2校のうちの1校の現在の学校名となったそうだ。
「成徳小学校」と「灘手小学校」の新校名として決まった「至誠小学校」に対する応募は、わずか1件で、最も多かった「打吹小学校」の名称が反映されないのはおかしいということが問題の発端となった。
再度検討した結果、今度は2つの案を合わせた「打吹至誠小学校」となるものの、やはり「新しい学校名の決定に理解が得られていない」として廃案となり、結局「成徳小学校」と決まったそうだ。
もともと現校名は使わず新しい校名にすることになっていたものの、新校名の決定が遅れてしまったため、やむを得ず現校名の採用に至ったらしい。
この校名の応募では、最も多かった名称を使うとはしていなかったが、1件しかなかった案が採用されるという状況は、誰の目から見ても不可解だ。
しかし、なぜこの名称が採用されたのかについての説明がないまま、次に決まった校名が「打吹至誠小学校」というのだから、より違和感が強まってしまった。
この騒動の原因は極めて単純で、なぜたった1件の「至誠」が採用に至ったのかがわからないという点に尽きる。
この説明さえあれば、これほど大きな問題に発展することはなかったはずだ。
この段階で、どうしても「至誠」の名前を使いたいと言うことであれば、再度、広く声を聞くべきだったとは思う。
ようやく新校名が決まっても、やっぱり最後まで本当の理由が見えてこないのが、不思議でならない。