3728 全面広告に違和感
ちょうど一週間前の、大雪の降った日。
時間があったので、何気なく新聞にずっと目を通していたら、ちょっと気になるページを見つけた。
「2013年新春鼎談 新風、医療を興す」という全面広告。
登場するのは、日本医師会会長と副会長、そして厚生労働大臣の3人だ。
討論会とかシンポジウムといったイベントならともかく、監督や規制する立場にある厚生労働省の大臣と、監督や規制を受ける立場の日本医師会が、その日本医師会の“広告”に、仲良く並んで一緒の広告に出ているのは、問題ないのだろうか?
実際、日本医師会は、与党に対してかなりの献金をしたり、選挙の協力もしているとなると、どうしても、“癒着”とか、“もたれ合い”という言葉を思い出してしまう。
たとえば、増大し続ける医療費の問題。
診療報酬を抑制したい厚生労働省に対して、収入に直結する診療報酬の引き下げや見直しは、医師の立場としては触れて欲しくないはずなのに。
混合治療の問題だってある。
別に、両者が取っ組み合って喧嘩しろというわけではないけど、持ちつ持たれつの状態ではなく、もっと緊張感を持った関係であって欲しいと思う。