2637 “結活”、“草食男子”

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就職活動を就活と略すのがいつの間にやら定着してしまったが、同じ手法?で、“婚活”なる 表現も定着しつつある。そもそもそんな略し方には、かなりの違和感があるのだけど、いずれ慣れていくものなんだろうか?

結婚のための活動…というか行動や努力なんて、べつに今に始まったことではない。「結婚のための活動」では長たらしく、就活にならって新しい言葉として定義したことで、新たな関心と市場を創り出した感じ。

テレビでは、フジテレビでは、いわゆる月9ドラマで「婚カツ!」、NHKまでもが「コンカツ・リカツ」(すでに終了)という連続ドラマを放送している。しかし、視聴率は芳しくないという話も聞く。

今日ファミリーマートで、「婚カツ!」に合わせた関連商品キャッシュを見つけた。気の毒なくらい売れてなかったが、外装にでかでかと「婚カツ!」なんて書かれてたら、買う気も失せるというものだ。

ちなみに、視聴率が芳しくないドラマの「婚カツ!」は、録画では人気らしい。直接見るほどではないが、多少は興味がある…という扱いなのか?

“草食男子”なる言葉も、以前からいた恋愛に消極的なタイプの男性に名前を付けただけで、なぜか話題性が出てくる。

先日サイバーエージェントでサービスを開始した「男の子牧場」という携帯サイトは、まさにこの“草食男子”から連想されたそうだが、あっという間にネット上で大問題になって、あっという間にサービスそのものの提供を止めてしまった。

このサービスの会員となった女性が、「お金持ち<>貧乏」、「イケメン<>ブサイク」に設定された座標軸に、男性をプロット(登録)して紹介し合うという仕組みだった。男性の同意がなくても知らないうちに登録されてしまう可能性があることも問題だったし、なにより家畜に見立てて男性を登録するという仕様に批判が殺到(キャッシュ)したのだ。

少し考えれば、批判されそうなツッコミどころ満載の企画だと思うのだけど、外部から指摘されるまで誰も止めることはなかったのは、なぜだろう?

恋愛や結婚という、人生の一大イベントは、それなりにエキサイティングなことだし、誰もが興味のあることだ。でもそれは、あくまで当事者間で決着をつければいいことだし、周りがとやかく言う必要もない。ましてや、金づるのように、これでひと儲けしてやろうなんて考えも、どうかと思う。

“結活”や“草食男子”なんて名前を付けて、人々を鼓舞して騒がなければならないことだろうか? みんな(特に企業)で無理をしている(無理させている)ように感じてしまう。

Posted by ろん