6867 そごう美術館
今日は初めて、横浜そごうにある”そごう美術館”に行ってきた。
オールドノリタケとは、旧日本陶器合名会社(ノリタケカンパニーリミテド)が明治期から戦前までに欧米に輸出した陶磁器のことだそうだ。
国内で販売されることはなく、主にアメリカ向けに輸出されたそうで、欧米に学び“鍛えられた”ことで、独創的な表現を獲得し、現在でも世界を魅了し続けているのかもしれない。
今回の企画展は、この“オールドノリタケ”の世界を紹介している。
前述のとおり、そごう美術館は初めてで、百貨店内の本格的な美術館は初めてだったが、想像以上に広かった。
冒頭のあたりで展示されていた幾何学模様の食器は、フランクロイドライトがデザインしたいう。
ところどころに見られた柄のかすれは、ナイフでついたという傷だそうで、実際に使われていた何よりの証拠だ。
今回展示されている作品も多い。
美しい写実的な風景画もあれば、まるでゴーギャンのような太い輪郭線とベタ塗りの色彩の作品もある。
それらが絵画だとしたら、カップやソーサー、皿や花瓶が、まるで額縁のように感じられる。
表面に粘土や絵の具を盛り上げて文様を浮き上がらせる「盛上」に金を用いた「金盛」、青が映える「コバルト」、表面が虹のように輝かせr「ラスター彩」など、さまざまなテクニックを用いた作品が紹介されていた。
この企画展、各地を巡回しているようだが、地域によっては写真撮影が許されているようだけど、今回は最後の一角を除き不可となっていた。
こうした写真撮影の可否は、著作権の問題だけなのかと思ったが、そうでもないようだ。
そごう横浜店にやって来たのは、いつ以来だか記憶にないくらいだが、ちょっとひと休みしたカフェからの景色で、場所を再確認。
横浜駅の目の前にありながら、その間を首都高速が横切るという、かなり独特の立地なんだということをあらためて認識する。