6694 遭難現場
先日、会社の同僚とのやりとりで、東京駅にあるふたりの首相の襲撃現場があるという話があった。
存在は以前から知っていたし、だいたいの場所も知っていたから、近くを何度も通ったこともあるはずだが、実際に意識して見たことはなかった。
ちょっと気になって、寄ってみることにした。
1ヶ所目は「原首相遭難現場」
東京駅丸の内南口の改札を出てすぐのところにある。
1921年(大正10年)11月4日、ここで当時の原首相が青年に短刀で刺され死亡したという。
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2ヶ所目は「濱口首相遭難現場」
東京駅の改札内で、丸の内中央口と八重洲中央口を結ぶコンコースの中間あたり、東北・上越・北陸新幹線への乗り換え口付近にあるのだけど、案内板が新幹線側に向いているので、かなり分かりづらい。1930年(昭和5年)11月14日、右翼団体の青年に至近距離から銃撃されその後死亡している。
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現役の首相が襲われる事件が、同じ東京駅で起きていたわけで、知識としては知っていても、実際その現場とされる場所に立つと、あらためて、いろいろ考えさせられる。
どちらも”遭難”と表現されているのも興味深い。
現代だったら間違いなく”テロ”と呼ばれる事案だろう。
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