6672 ポピュラーな遊び

社会・政治・事件

いじめの問題はいつまで経っても状況は変わらない。

ニュースを見聞きするたびに、状況が改善する兆しすら感じないと思う。

もっとも、いじめがなくなるということ自体は、難しいとは思うが、僕が気になっているのはそこではない。

小1男児、トイレに連れられ児童8人から殴られ蹴られる…学校側は保護者に「ポピュラーな遊び」

保護者によると、小1の男子児童は昨年12月15日、時間内に食べ終わらなかった給食を昼休みに食べていた時、同級生にトイレへ連れて行かれ、児童8人から胸や背中などを殴ったり蹴られたりしたという。受診した小児科で「全身打撲」「急性ストレス反応疑い」で全治4週間と診断された。

学校に対して調査を求めた保護者によると、学校側からは「ポピュラーな遊びだった」「加害者側もたたかれた」などと回答され、いじめは否定されたという。男子児童は同16日から不登校が続いている。

もちろん、いじめそのものが問題だが、それ以上に問題だと思うのは、こうした事態が起きても、それを「ポピュラーな遊び」と処理をしてしまう組織にある。

これではいじめが起きても、組織ぐるみで隠蔽してしまうために、絶対に適切に対応ができない。

いじめがあることを前提に立てば、このような流れになることはないはずだが、教育の現場では、いまだにそういう認識がないのか、あえてそういうふりをしてるのか、どうしても違和感がある。

こうした対応をした学校関係者に「自分や自分の子供が、被害を受けた男児と同じ目に遭っても”ポピュラーな遊び”だったと言えるか?」と聞いてみたい。

でも、いまの自分の立場を守るためには、”ポピュラーな遊び”であったと言い切ってしまうのだろうなぁ。

Posted by ろん