4193 名前のない暴走族が増えているらしい
これも時代だよなぁ…と思うこのニュースが気になった。
名無し上等、暴走族 「ばかばかしい」名称付け減る傾向
神奈川県内の暴走族に、グループ名を持たない「名無し」の集団が増えている。かつては、地元の地名を入れた名称など、グループ名にこだわりを持つ暴走族が多かったが、県警によると、「集団のルールに縛られるのは嫌」と名前を付けることを避ける傾向が強いという。
さらに記事では…
摘発されたメンバーの多くは10代。調べに対し、グループ名を付けない理由を「ばかばかしい」「集団名があることで(グループに)縛り付けられ、上の人間から金をとられそう」「乗るバイクまで指定されそうで嫌だ」などと説明していたという。
ニュースは、こういった状況に、取り締まる側は苦労しているということを伝えていたが、
ふと、あれこれ考えてみる。
いわゆる不良って、学校や地域社会に縛られるのがイヤで、飛び出したはずなのに、同じような仲間が集まり組織を作り、ふたたび、そこに縛られてしまうのだ。
興味深いことに、何の因果か、結局状況は変わらない…ということになる。
改造したバイクで、けたたましい音を鳴り響かせたい人たちが集団化したものの、結局、メリットよりも、デメリットの方が大きくなってきたのが、今の状況なのだろう。
でも、こうなってくると、当然ながら、団体としてのまとまりを欠くし、それに、自分の所属意識というか、アイデンティティというものも、失われてしまう。
ある意味、団体に所属する自分ではなく、個人としての自分が試されるわけで、ますます、生きるのが難しい世の中になってきた…というと、ちょっと言い過ぎかな。
暴走族の高年齢化も進むと聞くが、ひと昔前では考えられない状況だ。
僕は、もうしばらく、この世に生きていることになると思うが、その間にも、現時点では想像もしないような変化が起きていくのかもしれない。
そう思うと、怖いような、楽しみなような、そんな気分になる。