6597 ポーラ美術館 ロニ・ホーン展
実は、昨日から、かなり久しぶりに箱根に来ていて、今日は、ポーラ美術館で開催中の企画展「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」を鑑賞した。
ロニ・ホーン(1955年~)はアメリカの現代美術を代表する女性アーティストで、日本では初の個展だという。
そして、さらに2002年にポーラ美術館が開館して初の現代の作家を取り上げた企画…らしい。
こうした収蔵品ではない作品を展示する企画展にしては、珍しく写真撮影の制限がなく、すべて撮影OKとなっていた。
水の入った器のように見えるこの作品は、数百キロもあるガラスの塊だそう。
ガラスでできていることをあえて示したり、まるで水の波紋のような変化をつけていたり…と、思わず触れてしまいたくなる作品だった(もちろん作品に触れてはダメ)
以降も、水にこだわった作品が紹介されていたが、よくよく観てるうちに圧倒されたのは「静かな水」という作品だった。
これは、テムズ川の水面を写した写真15枚の連作だが、よく見ると、それぞれの写真にまるで注釈の数字がたくさん並んでいることがわかる。
そして、実際の注釈同様、写真の欄外にずらりと注釈が書かれているのだ。
よく、これほどまでに水にインスピレーションを受けたことが書けるものだと思う。
これも、水に対する思い入れの強さのなせる技だろう。
他にも多数の作品が紹介されていたが、個人的には、なかなか解釈が難しいというか、どのように受け止めたらいいのか、ちょっと悩む作品が多かった気がする。