6369 2つの“事件”で感じたこと

社会・政治・事件

東京都議選で当選した板橋区の都議会議員が、選挙期間中交通事故を起こしたにもかかわらず、それを公表せず、さらに当時免許停止期間だったことが判明した話題。

当の本人は、都民ファイーストの会を除名されたものの、議員辞職はせずに、SDGs東京 なる、1人会派を立ち上げるという行動に出たものだから、騒動が収まらない。

「2月に免許停止になったが7月2日(事故当日)から運転できると勘違いしていた」と釈明するや否や、その前から運転していたという目撃情報があって、あっさり虚偽だと判明してしまう。

そもそも免許停止中なのに、なぜわざわざ運転なんかするんだろう?とか、多数の目撃情報があって絶対に言い逃れできない虚偽の説明をしたり、まったく合理性に欠けるこうどうに出ているのが、謎で仕方がない。

そして、もうひとつ。

西村経済産業大臣が、金融機関に対して酒類の提供停止に応じない飲食店と取引を行わないよう要請する意向を示した件もそうだ。

どう考えたって、こんなことが許されるわけもなく、100歩譲って効果があるとしても、その副作用を考えたら何の意味もないと思うし、周囲の人たちに聞いても同じ意見のはずだ。

免停中の都議の自動車の運転も同じだけど、共通しているのは順法精神が希薄で、一般的な常識が通用しないということだ。

ほとんどの人がおかしいと思うようなことを、なぜ周囲が誰も止めないのか…と思う。

いや、気づいたら誰かが止めるだろう。

周りが気づかないとしたら、それは“単独犯”であり“確信犯”なのだろうか。

となれば、“どうしようもない”。

“常識”が通用しない人たちは、一定数存在してしまう。

ふと、合理性に欠けるような動機に戸惑う事件を起こしてしまう若者について研究した「ケーキの切れない非行少年たち」を思い出した。

もしかすると、紙一重なのかもしれない。

そう考えると事態は、かなり深刻なのかもしれない。

Posted by ろん