6258 御侍史
ふたたび眼科に通うことになり、治療のために別の病院を紹介されることになった。
そこに登場するのが、“紹介状”である。
意味は当然わかるのだけど、紹介状という表現というか響きが、どうにもしっくりこないのだけど、まぁそういうものだということにしておこう。
今回、ふと気になったのが、これである。
御侍史
紹介状を手にするたびに見てきたはずなのに、ふと、読み方がわからないことに気がついた。
“おんじし” または “ごじし”
と読むらしい。
「先生に直接手紙を出すのは失礼なので、秘書やお付きの人が開封してほしい」という意味だという。
似た言葉で、「御机下」(おんきか、ごきか)というのもあるが、これは、「直接渡すのは恐れ多いから、机の下に置いておく」という意味だそうだ。
なんともすごい表現だが、医療業界くらいでしか使われてないせいか、iPhoneやiPadなどでは変換してくれない。
それにしても、ちょっと仰々しすぎやしないか。
実際、うわべだけでこうした言葉を使うことに対して抵抗を感じる人も少なくないようだ。
もっとも、現在は、文字としての意味は消えて、ひとつのフォーマットとか記号として使われているに過ぎないから、なくなるということはないだろう…とは思うけど。
でも、とりあえず、“おんじし”という読み方は覚えた。