4076 ご迷惑様
先日、電車に乗っていてときのアナウンスが気になった。
「ただいま停止信号で停車をしており、ご迷惑様です」
「ご迷惑様?」
ちょっとこの言葉に違和感を覚えた。 こういう使い方は正しいのだろうか?…と。
もしかすると誤用なんじゃないかと思い、調べてみたら、こういったことが書かれていた。
困窮状態・不本意な状態に耐えた(耐えている)相手に対する同情・ねぎらいの気持ちを表わす敬意表現としてとらえられる。
つまり、「迷惑」という不本意な状態に対する同情やねぎらいという点で、表現としては正しいというのだ。
そう考えると、紹介されていた事例をはじめ、似たような表現はたくさんある。
- お生憎様
- お気の毒様
- お粗末様
- お世話様
- ご馳走様
- ご愁傷様
- ご苦労様
たしかに、“お”・“ご”と、“様”の間には、不本意というか、決して良い状態ではない言葉が入っているではないか!
今回、こうして調べてみるまで知らなかった。なんだか、すごく面白い。