6132 セイコーミュージアム 銀座

創業者の服部金太郎生誕160周年にあたる2020年8月に移転オープンした「セイコーミュージアム銀座」に行ってきた。
このコロナ禍で、事前予約制となっていたのだけど、この連休は意外と空いていたので、一昨日予約していたのだ。
場所は、有楽町駅や銀座駅からはすぐのところ。
まずは、階段で2階へ。
「常に時代の一歩先を行く」というコーナーは、セイコー創業者である服部金太郎の軌跡とセイコー創業にまつわる展示。


創業者の服部金太郎が時計業を志した理由…
それは、彼が奉公していた雑貨店で時計店を見かけたとき「雑貨店も時計店も、雨の日は客足が少ないけど、時計店のほうは、そんなときえも修理で儲けたり、時計を仕入れたりできるから、時間を無駄にすることがない…」と思ったからだという。
かなり“現実的”な理由にちょっとびっくり。
関東大震災の被災から苦難を乗り越えての復興、そして現在でも銀座のシンボルとなっている時計塔(現在の和光)の完成に至るまでの経緯が紹介されている。
3階から上は、エレベーターで移動する。



3階「自然が伝える時間から人がつくる時間」では、エジプトの日時計や水時計に始まって、江戸時代の和時計、機械式時計の進化など、人間と時(とき)との関わりについて紹介する。
昔の時計は高価だったこともあってか、芸術品ともいえるほどの作り。
時計の仕組みなどの説明もあって、とても興味深いのだけど、これがけっこう難しい。
4階「精巧な時間」は、文字通り「セイコー」が作ってきたさまざまな製品を紹介する。



当時はそれが普通だったのに、いつの間にかその感覚を忘れて、いまに至っているというのが面白い。

5階は「いろいろな時間」では、1970年代~現在に至るまでの製品群を展示している。
ラジオの時報から時刻を修正するラジオ電波時計や芸術品ともいえるほどの装飾を施した時計などが紹介されている。


そして、最後に地下1階「極限の時間」は、オリンピックや冒険等、特殊な条件下で使用される時計、そして、4丁目交差点にある和光の原寸大の時計板などを紹介している。



こうして目の前にあると、当然ながらかなりの大きさを実感できる。
あと、数字も結構独特な感じなのもわかる。
無料ながら、とても楽しむことができた。