6110 やっぱり抵抗を感じる大阪・関西万博ロゴマーク
「あぁ、やっぱりこういうのが選ばれるんだなぁ…」
大阪・関西万博のロゴマーク(シンボルマーク)が発表されて、見た瞬間思ったことだ。
なんだろう…この不安な感じは…。
細胞がコンセプトらしく、目のように見える5つの点は、5枚の桜の花びらをデザインした日本万国博覧会(大阪万博)のシンボルマークから着想を得たというのだけど…。
さらに、中央の楕円は大阪府や関西圏を描いているという。
やっぱり盛り込みすぎ…って思うし、すっと入ってこないデザインはどうしても抵抗を感じてしまう。
理解するのに時間がかかるのは、シンボルマークとしては適切ではないと思ってしまう。
懐古主義ではないけど、どうしても、着想を得たという桜の花びらのシンボルマークと、そして没となった幻のシンボルマークを思い出す。
このときの記事で取り上げた引用がまさに自分の考えにとても近い。
協会理事会で了承されていたシンボルマークが、万博協会会長の石坂泰三の猛反対によって、変更になったという。予定されていた記者会見も直前になって中止された。
「抽象的でなにを表しているのかまったくわからない、子どもや年寄りにもわかるようなものでなければ」「質屋のマークみたいなのはダメだ!こんな貧弱なのはいけない」
もし、最初に決まっていた”幻のシンボルマーク”が採用されていたら、今回のロゴマークに影響を与えていただろうか?
やはり、イメージのしやすさは、絶対に重要な要素だと思う。
どうしても盛り込みたくなるのをグッと抑え、いかにそぎ落としてシンプルにできるか…というところが、こうしたロゴデザインの神髄のような気がする。
まぁ、これはあくまで自分の趣味でしかないことだけど、つい思ってしまう。