6177 日本橋付近の首都高速地下化着工

交通・のりもの,建築・都市

実現は難しいんじゃないかと思っていた、日本橋付近を通る首都高速の高架道路の地下化…この工事が、今日着手されたという。

首都高速道路は9日、国重要文化財である日本橋(東京都中央区)の上空を覆う高架道路を地下化する工事に着手した。老朽化が進む首都高の大規模更新に合わせ、景観を改善する。地下トンネルは2035年ごろに開通。その後、40年ごろまでに高架を撤去し、工事は完了する見通しだ。事業費は3200億円。

たしかに、日本橋の上に首都高速が通っているのは景観としては良くないという感じはするけど、1963年以来、もう60年近くもこの状態が続いているというのも事実で、これはこれで、ひとつの景観ともいえる気はする。

現在のこの風景が…
現在のこの風景が…
こんなふうになるという…
こんなふうになるという…


工事が着手されたとはいえ実際に高架が撤去されるのが20年後ともなれば、首都高速が通ってない風景を知っている人がほとんどいない頃に完成することになるというもの、ちょっとおもしろい。

そしてこんな記事を見つけた。

実は、この付近の首都高速は、もともと日本橋川の水を抜いて川床(掘割)を通す案が有力…だったという。

その後変更されて現在に至るが、こういった検討がされていたことは知らなかった。

現在の首都高速の一部では、実際こうした箇所もあるから、掘割案が採用される可能性は高かっただろう。

もしかすると、日本橋の上を通すより掘割の方が景観からしてまだまし…なんて考えがあったら、全然違った光景になっていた。

水のない日本橋川というのは、ちょっと想像つかないけど、結果的に、日本橋の上を通したことで、ふたたび、かつての日本橋の雰囲気を復元させることができるようになったわけで、何がどういうふうに影響するかわからないものだ。

Posted by ろん