4524 今回の騒動で、さらに気づかされたこと

物思いに耽る(雑感)

昨日の、東京オリンピックのエンブレム使用中止は、異例のことではあるけれど、このまま継続して使うというのも、かなり無理があったことは間違いない。

こんな記事があった。

大阪万博のシンボルマークも“一騒動”あった

そういえば、そういうこともあった。以前、僕が読んだ本にこの騒動のことが載っていて、気になって取り上げていたのを思い出した。

協会理事会で了承されていたシンボルマークが、万博協会会長の石坂泰三の猛反対によって、変更になったという。予定されていた記者会見も直前になって中止された。

「抽象的でなにを表しているのかまったくわからない、子どもや年寄りにもわかるようなものでなければ」「質屋のマークみたいなのはダメだ!こんな貧弱なのはいけない」

この本に載っていた、当時決定済だったシンボルマークと、その後新たに作られたシンボルマークを並べてみた。

幻のシンボルマーク決定したシンボルマーク

財界総理とも呼ばれた万博協会会長の石坂泰三が猛反対した理由がわかるような気がしてくる。

たしかに、どちらのシンボルマークのほうが、誰でもわかるメッセージ性があるか?

やぱり、その後作られたシンボルマークのほうが、一目瞭然だろう。

そう考えると、思い切って変えることは、決して悪いことではない気がする。

このエピソードで感じたのは、今一番足りないことって、成功させようという強い意志を持つリーダーシップを持つ”人”なんじゃないかということだ。

こんなに大きなプロジェクトなのに、最初からずっとグダグダで、問題が起きても、誰も責任を取らない…というより、誰が責任者なのかさえよくわからない。

今後トラブルが起きてしまうのは仕方がないとしても、このままリーダーを欠いた状態で収拾できるかどうか…これまでの経緯を見ている限り、暗澹たる気持ちになってくる。

Posted by ろん