7418 旧東京市営店舗向住宅

建築・都市,街歩き

旧東京市営店舗向住宅
旧東京市営店舗向住宅

今朝、たまたま近くまで来たので、少し足を延ばして、旧東京市営店舗向住宅を見に行ってみることにした。

東京都現代美術館に行くときにちらっと見かけるものの、ちゃんと見る機会がなかったので、以前から気になっていた。

関東大震災後の復興事業の一環として、1928年(昭和3年)に旧東京市が建設したとされる。

いつも手前で美術館のほうに行ってしまうので、目の前まで来たのは初めてだ。

凝った造り
凝った造り
250mも続いているみたい
250mも続いているみたい

ここに来るまで知らなかったのだけど、建物は清住通り沿いに、けっこう長く続いていて、あとで調べたら約250mもあるそうだ。

いくつかのブロックに分かれてはいるものの、それぞれの建物は”長屋”となっている。

もともとなかった3階も注目
もともとなかった3階も注目

そしてさらにそれぞれの区分では、自由に改造していいことになっているのか、かなり独立した増改築が行われているのも興味深い。

もはや原形をとどめてないようなところから、建設当時をしのばせるところまで、いろいろある。

側面も面白い
側面も面白い
バルコニーも。
バルコニーも。

ところどころに残る昭和初期のアールデコを感じさせる外観は見どころ。

あと気になったのは、”3階部分”の増築。

関東大震災を受けてかなり頑丈に作られているせいか、あとから作られたとは思えないくらいしっかりした”3階”もある。

構造もしっかりしていそうだし、”長屋”という性質から、そう簡単に建て替えも難しそうだから、まだまだ残り続けるかもしれない。

Posted by ろん