6092 コンプライアンスって?
世の中にはいろいろな意見があっていいと思うが、支持を集めるかどうかは当然別だ。
さらに言えば、集まる支持の多さも、その意見によっても大きく変わるだろう。
果たして、この意見は、どれだけの支持を集めるだろう?
それよりも私が不安に思っていることは、いつからかみなさんが当たり前のように使うようになった、「コンプライアンス」という言葉です。銀座の街は夜の社交場としての役割をまっとうしていたわけですが、コンプライアンスのせいで接待すること自体が厳しくなってきました。会社としても、接待交際費として飲み代を経費で落とすことができない。
ひと昔前は、一流企業の役員様と同伴させていただいた際、並木通りを歩きながら「これ素敵ね」なんて言うと、ポケットマネーで何十万もする着物を買ってくれたものです。河井夫妻の1億5000万円はそりゃコンプライアンス違反ですが、企業の方たちが銀座や赤坂、新橋で飲み歩き、そこで出会いが生まれビジネスが生まれ、経済が回っていくのです。
銀座のバーのママが、昨今の状況について思いを語った記事だった。
読んでまず思うのは「そもそも、“コンプライアンス”の意味を正しく理解できているのだろうか?」という点だ。
コンプライアンス…つまり法令遵守。
企業が法律や規則をきちんと守るということであって、何も特別なことではない。
それが“コンプライアンス”が日本を滅ぼすと言ってしまうのだから、そのトンチンカンぶりに、読まされる方が、ちょっと恥ずかしくなってくる。
自分のお金ならともかく、会社の交際費を湯水のごとく使うことが“良いこと”で、彼らのポケットマネーでプレゼントをもらうことのどこが、望ましい姿なのだろう?
普通に考えたら違和感しか覚えない。