6014 良い結果だとは思うのだけど…(発令25日目)
このニュースはかなりわかりにくく、複雑な思いで見た。
先日、再生産数が示されないことがおかしいと思っていたが、この記事では、4月10日時点の再生産数は、なんと東京で0.5だったという。
0.5という数字に一瞬目を疑ったが、それと同じくらい信じられなかったのは、この数字になったのは、4月1日だったということだ。
緊急事態宣言が発令されたのは、4月8日だから、その時点で減り始めていたということになる。
これはいったいどういうことなのだろう?
結果論かもしれないが、外出自粛で人と人との接触を8割減らすことが求められたタイミングでは、すでに感染が収まりつつあったとも言える。
なぜ?
3月25日の小池百合子都知事による外出自粛要請などが考えられると指摘。緊急事態宣言の後、感染リスクの高いナイトクラブなどに対し休業を要請した効果も大きいとした。
え、そっち…?
あんなにいろいろ言われていた外出8割削減が、この数字にあまり作用してないとも受け取れてしまうわけで、現状の対策が適切なのかとさえ思わせる。
そりゃあ、人と人との接触が完全になくなれば感染リスクは"ゼロ"だ。
しかしそれでは、生活はできない。
感染者を極限まで減らしたい‘理想‘と、経済活動をできる限り止めたくない”現実”を調整するのが政治の役割なのに、相変わらず、機能しているような気がしない。
一昨日も書いたが、いまこそ目標がとても重要だと思う。
再生産数が0.5に低下しても「今後も維持できるか見る必要がある」という。
いまだにPCR検査を絞りに絞り、本当の感染者数の実態が続いているなかで、再生産数以外のいったい何を具体的な目標にしたらいいのだろう?