6024 これほど怖いことはない(発令36日目)
今の政権を支持するしないとは別に、ものすごく怖いなぁ…と思うのは、政権側が言ったことと、それを受け取った側の解釈が違った場合、すべて解釈した側に問題があるということが“当然”とされているということだ。
先日も、PCR検査を1日当たりの処理能力を現在の15000件から2万件に拡充するとしたのに、検査数が伸びないことに対して「2万件検査するとは言っていない」とした件にはびっくりした。
実際の“検査数”を増やしてほしい…という要望に対する回答として、まさか検査できる“能力”の話をしているわけないのに、“検査するとは言ってない”という回答が平気でそれがまかり通ってしまう。
さらに、こうした“手法”のひどさをさらに痛感させられたのは「37 .5度以上の発熱が4日以上続いた場合」という受診の目安をあらためたことが、相談や受診の基準となっていたことを「我々からみれば誤解だ」と厚生労働大臣が発言したことだ。
これまでは明らかに基準であり、実際にそういう基準で保健所も動いていたことは間違いないのに、“そうは言ってない”という。
その後「責任転嫁ではないか」という批判に対しては「結果的にPCR検査が必要な方に十分行き渡らなかった。さらに努力をしていかないといけない」として、自身の発言の誤りついては認めていないのだ。
さらに振り返れば、いわゆる森友問題で「自分と妻が関わってたら総理大臣も国会議員も辞める」と発言した直後から公文書改竄が行われて、“なかったこと”にされたり、桜を見る会問題では「募って」いるが「募集」していないとなったり、次々とこのような言動が続く政権に、どうして信用ができようか?
外国語ではなく同じ日本語を話をしているのだから、伝わっているし理解されていると、ふつうは思う。
でも、それが、実はまったく通じておらず、相手に理解もされていないどころか、こちらの理解に誤りがあるとされるなんて、これほど怖いことはないではないか。
こういうことがあるから、内閣が検察幹部の役職定年を延長できるようにするという検察庁法改正案も、額面通りに受け止めることはできないし、ものすごく怖いのだ。